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白鼠肝サイクロフォラーゼによるP32 labeled ATPの調製法
著者: 野原広美1 緒方規矩雄1 守田トミ1
所属機関: 1新潟大学医学部生化学教室
ページ範囲:P.313 - P.315
文献購入ページに移動このようなP32-ATPの作成については初めFlock and Bollman1)により後Dounce等2)により報告されている。彼等は何れも動物にP32を注射し,その筋肉よりATPを抽出精製するという方法を採用した。然し,かゝる方法では,生化学的実験に供し得る程度の高い比放射能を持つものが得られなかつた。然し,最近Hems and Bartley3)はATPの末端の2つの燐酸が呼吸している組織の浮遊液で容易に無機燐と交換するというKrebs等4)の実験に基づいて,in vitroの酵素標本を用いて初めて高い比放射能をもつP32-ATPを調製した。彼等は酵素系として後述の理由で羊の心臓ホモヂエネートを用いているが,これは少くも我々には容易に入手し難い。
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