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文献詳細

雑誌文献

生体の科学7巻6号

1956年06月発行

報告

甲状腺内の沃度化合物

著者: 中野稔1

所属機関: 1野口病院甲状腺研究所(群大七条内科研究室)

ページ範囲:P.315 - P.319

文献概要

 甲状腺内の沃度化合物の研究は放射性同位元素I131,ペーパークロマトグラフの併用により1949年以来急速な進歩をとげ在来のThyroxine Diiodotyrosineの他新にMonoiodotyrosine(Fink等1),Taurog等2),Roch等3),Triiodothyronine(Gross等4)5),Iodohistidine(Roche等3)6))と次々に発見された。最近甲状腺機能を研究する上に甲状腺内沃度化合物分劃の変化を追及する必要が多くなりつつある。しかし本研究を施行するには必ず加水分解と云う過程を通らなければならず,その方法如何が沃度分劃に差異を生ずると共に,破壊物質の生成を考慮せねばならない。現在之等諸点について詳細な報告に劣しい。私は2種の水解法,クロマトグラフイを用いて沃度分劃を測定し種々検討を加えると共に,その際生ずる未知沃度化合物の追究を行つたのでこゝに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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