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文献詳細

雑誌文献

生体の科学7巻8号

1956年10月発行

文献概要

報告

マウス間腦におけるアミン酸化酵素の組織化学的研究

著者: 有岡巖1 谷向弘1

所属機関: 1大阪大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.411 - P.414

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 5-オキシトリプタミン(セロトニン)を基質に用いて,その好気条件下におげる色素形成を観察することにより,組織化学的にモノアミン酸化酵素を検出する方法を記載し,その特異性及び局在性に関して検討を加えた。そしてこの方法により,マウスの間脳のモノアミン酸化酵素を組織化学的に検索し,その活性は灰白質特に視床下部に著明であり,神経細胞原形質内・脳室上衣細胞内・毛細血管壁細胞内及び脈絡叢に強度であることを認めた。
 これらの所見より,モノアミン酸化酵素が,1血液脳関門の機能及び神経細胞内におけるセロトニンの作用調節にあづかつている可能性を指摘した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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