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文献詳細

雑誌文献

生体の科学7巻9号

1956年12月発行

文献概要

論述

脊髄反射から観た薬物の中枢作用

著者: 高木博司1

所属機関: 1京都大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.430 - P.438

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 Sherrington1)が屈曲反射を指標として中枢神経系の機能を解明しようと試みて以来,脊髄反射は中枢神経研究の手掛りとして多くの研究者に採り上げられて来たが,近年電気生理学的方法の導入に伴って脊髄について重要な基礎的知見が続々蓄積されつゝある。従つて脊髄内反射路の解剖学的並びに生理学性状を根拠にして薬物作用を分析することはその中枢作用を知る上に有用な手段の一つであるといえよう。
 脊髄反射には種々あるが以下主として骨格筋に現われる体性反射及び内臓器官に現われる内臓反射に対する薬物の作用について述べることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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