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文献詳細

雑誌文献

生体の科学70巻1号

2019年02月発行

文献概要

特集 脳神経回路のダイナミクスから探る脳の発達・疾患・老化

脳神経回路の除去と再生の分子細胞基盤

著者: 中浜諒大1 増岡宏哉1 長谷川恵理1 冨樫和也1 榎本和生12

所属機関: 1東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻脳機能学分野 2東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構

ページ範囲:P.14 - P.18

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 脳の機能的可塑性の一部は,脳神経ネットワークの構造可塑性により担われている。生後発達期のヒト脳では,胎児期に形成された神経ネットワークのなかから,必要な神経回路が強化されると共に,不要な回路の除去が行われることにより,脳神経ネットワークの機能的成熟が進むと考えられている。一方,中枢神経系においては,いったん失われた神経回路は再生しないと信じられてきたが,近年の研究から,in vivo条件下においても神経突起再生を誘導できることがわかってきた。本稿では,不要神経回路の除去システムの一つである神経突起除去メカニズム,および神経突起再生メカニズムに関して,最近の研究成果について概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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