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文献詳細

雑誌文献

生体の科学70巻1号

2019年02月発行

文献概要

特集 脳神経回路のダイナミクスから探る脳の発達・疾患・老化

マウス体性感覚野バレル皮質の形成と可塑性

著者: 下郡智美1 小川正晴1

所属機関: 1理化学研究所脳神経科学研究センター

ページ範囲:P.33 - P.37

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 脳発生の初期段階では胎生期に分化した神経細胞が位置情報を受け取り,最終目的地に移動を行い,シナプス結合する相手に向けて軸索末端や樹状突起の伸長を行う。これらの一連のイベントには遺伝情報が大きく関与することが知られている。しかし,生後の発達期になると外部からの入力に合わせて,更に軸索末端や樹状突起の形態を再編させて効率的な神経回路を形成する“可塑性”があることが知られている。発達期に脳が可塑性を持つことは,発達環境に合わせて効率良く対処できるように,脳の他の領域の神経細胞とのネットワークを変化させて,脳全体が連動して素早く反応できるようになるために重要なシステムである。このメカニズムをマウスの体性感覚野をモデルとして行われた研究を中心に紹介する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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