icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学70巻1号

2019年02月発行

特集 脳神経回路のダイナミクスから探る脳の発達・疾患・老化

損傷神経細胞にみられる分子とオルガネラの再編とその意義

著者: 木山博資1 小西博之1 桐生寿美子1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科機能組織学

ページ範囲:P.58 - P.62

文献概要

 末梢神経は神経損傷後に神経自身の状態や環境により再生と変性の運命が分かれる。この再生と変性の違いはいかにして生じるのであろうか。筆者らは損傷神経の再生と変性の過程における分子発現やオルガネラ,細胞動態の全貌の解明を目指して永年このテーマに取り組んできた。最も単純な運動神経のみから成る舌下神経を損傷モデルに選び,神経損傷後の運動神経細胞で生じる様々な分子動態や細胞間イベントに着目し,その再生・変性にいたる分子基盤の解明を行ってきた。その結果,遺伝子発現のスイッチングやオルガネラのダイナミックな動態,細胞間のインターラクションの変化など多くの再編現象(スクラップ&ビルド)にかかわる知見が見つかっている。

参考文献

. 20:2875-2886, 2000
. pii:S0168-0102(18)230477-2, 2018
. 6:28331, 2016
. 525:2535-2548, 2017
. 12:206, 2018
. 65:1927-1943, 2017
. 9:917-924, 2006
. 28:11980-11988, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら