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特集 免疫系を介したシステム連関:恒常性の維持と破綻 Ⅰ.免疫と概日リズム
時計じかけのアレルギー—概日時計によるアレルギー制御
著者: 中尾篤人1
所属機関: 1山梨大学医学部免疫学講座
ページ範囲:P.87 - P.91
文献購入ページに移動 筆者らは生命活動の24時間周期性(概日性)のリズムをつかさどる概日時計(時計遺伝子)が,マスト細胞の高親和性IgE受容体(FcεRI)やIL-33受容体(ST2)の発現を時間依存的に制御し,アレルゲンやIL-33によるマスト細胞活性化反応の強さに時間依存性を生み出していることを明らかにした。このメカニズムがアレルギー疾患の症状が概日リズムを示す(1日うちのある特定の時間帯に起こりやすい)理由の一つであると推測される。本稿ではそれらの成果や今後の課題などについて紹介する。
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