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特集 免疫系を介したシステム連関:恒常性の維持と破綻 Ⅱ.免疫と神経
免疫と脳
著者: 宮島倫生1
所属機関: 1理化学研究所生命医科学研究センター粘膜免疫研究チーム
ページ範囲:P.97 - P.101
文献購入ページに移動 免疫系と脳神経系は互いに密に相互作用している。脳神経系は神経細胞が免疫細胞に作用することで直接的に免疫系を制御する。加えて,脳神経系はHPA(hypothalamic-pituitary-adrenal)軸と呼ばれる視床下部,下垂体,副腎の間での相互作用を介して間接的に,すなわち神経内分泌系を介して間接的にも免疫系を制御している。一方で,免疫系はサイトカインや抗体を介して,またときには免疫細胞が直接脳内へ移行することで脳神経系に影響を及ぼす(図1)。本稿では免疫系と脳神経系の相互作用,脳内および末梢での免疫細胞と神経細胞とのクロストーク,免疫疾患や神経疾患における免疫系-脳神経系間の相互作用について概説する。
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