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特集 免疫系を介したシステム連関:恒常性の維持と破綻 Ⅴ.免疫と代謝
NKT細胞と脂肪組織
著者: 岩渕和也1 佐藤雅1
所属機関: 1北里大学医学部免疫学
ページ範囲:P.130 - P.134
文献購入ページに移動 脂肪組織は力学的な防護(クッション)やエネルギー貯蔵といったやや受身的な機能ばかりではなく,近年では内分泌・代謝器官としての機能を有する能動的な側面が注目されている1)。また,脂肪組織には様々な免疫担当細胞が存在し,皮下脂肪(鼠蹊部)と内臓脂肪(精巣上体周囲)でその構成が違うことも報告された2)。内臓脂肪にはNKT(natural killer T)細胞をはじめとした自然免疫寄りの細胞—論文中ではancestral type(祖先型)—が分布し,皮下脂肪ではαβT細胞やB細胞などadaptive type(適応免疫型)の細胞が分布する傾向にあると記述されている。本稿では,マウス内臓脂肪組織におけるNKT細胞の機能,特に脂肪細胞との相互作用と肥満・インスリン抵抗性(以降,単に肥満とのみ記載)における役割について解説したい。
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