icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学70巻2号

2019年04月発行

文献概要

特集 免疫系を介したシステム連関:恒常性の維持と破綻 Ⅴ.免疫と代謝

NKT細胞と脂肪組織

著者: 岩渕和也1 佐藤雅1

所属機関: 1北里大学医学部免疫学

ページ範囲:P.130 - P.134

文献購入ページに移動
 脂肪組織は力学的な防護(クッション)やエネルギー貯蔵といったやや受身的な機能ばかりではなく,近年では内分泌・代謝器官としての機能を有する能動的な側面が注目されている1)。また,脂肪組織には様々な免疫担当細胞が存在し,皮下脂肪(鼠蹊部)と内臓脂肪(精巣上体周囲)でその構成が違うことも報告された2)。内臓脂肪にはNKT(natural killer T)細胞をはじめとした自然免疫寄りの細胞—論文中ではancestral type(祖先型)—が分布し,皮下脂肪ではαβT細胞やB細胞などadaptive type(適応免疫型)の細胞が分布する傾向にあると記述されている。本稿では,マウス内臓脂肪組織におけるNKT細胞の機能,特に脂肪細胞との相互作用と肥満・インスリン抵抗性(以降,単に肥満とのみ記載)における役割について解説したい。

参考文献

. 11:85-97, 2011
. 579:3487-3492, 2005
. 25:297-336, 2007
.110:S63-S68, 1997
. 278:1623-1626, 1997
. 278:1626-1629, 1997
. 20:358-368, 2008
. 8:886, 2017
. 9:2021, 2018
. 7:978-986, 2006
. 12:966-974, 2011
. 11:131-142, 2011
. 47:406-420, 2017
. 15:914-920, 2009
. 15:921-929, 2009
. 15:930-939, 2009
. 6:469-477, 1997
. 7:e30568, 2012
. 13:705-706, 2012
. 7:12765, 2017
. 109:E1143-E1152, 2012
. 6:28473, 2016
. 151:2933-2939, 2010
. 188:3053-3061, 2012
. 32:481-502, 2018
. 8:265-277, 1999
. 15:506-517, 2018
. 9:1314, 2018
. 37:574-587, 2012
. 16:85-95, 2015
. 18:36-44, 2017
. 24:510-519, 2016
. 66:835-847, 2017
. 174:1054-1066, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?