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仮説と戦略
遺伝暗号による遺伝子発現制御
著者: 三嶋雄一郎1
所属機関: 1京都産業大学生命科学部
ページ範囲:P.162 - P.167
文献購入ページに移動 遺伝子の発現は,DNAからの転写段階のみならず,転写後においても厳密に制御されている。なかでもmRNAの翻訳と分解の調節は,タンパク質の合成量とタイミングを厳密に規定するうえで重要である。これらの制御は,従来mRNAの非翻訳領域(untranslated region;UTR)を介して行われると考えられてきた。しかし最近,タンパク質の読み枠(open reading frame;ORF)にも遺伝子の発現を動的に調節するための情報が隠されていることが明らかとなり,大きな注目を集めている。本稿では筆者らの研究成果を中心に,遺伝暗号であるコドンによるmRNAの安定性制御についての知見を概観する。
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