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特集 免疫チェックポイント分子による生体機能制御
特集「免疫チェックポイント分子による生体機能制御」によせて フリーアクセス
著者: 宮坂昌之1
所属機関: 1大阪大学国際共創大学院学位プログラム推進機構
ページ範囲:P.170 - P.171
文献概要
免疫チェックポイント経路とは,外界からの抗原やからだの自己成分に対する過剰な免疫応答を抑制する分子経路であり,免疫系の恒常性維持に重要な役割を果たす。アリソン博士はCTLA-4,本庶博士はPD-1というT細胞上のチェックポイント分子の存在を明らかにした。CTLA-4,PD-1はともに,相手の細胞膜上にあるリガンド分子と結合することにより,T細胞の機能に“ブレーキ”をかけ,一方,この結合を解除するとT細胞の働きが戻り,少なくとも一部のがんについては,T細胞が免疫学的にがん細胞を排除できるようになる。
参考文献
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