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文献詳細

雑誌文献

生体の科学70巻3号

2019年06月発行

文献概要

特集 免疫チェックポイント分子による生体機能制御 Ⅰ.免疫チェックポイント分子について

B7ファミリーの次世代免疫チェックポイント分子

著者: 永井重徳1 東みゆき1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子免疫学分野

ページ範囲:P.179 - P.186

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 負の共刺激分子PD-1およびCTLA-4を標的とした,免疫チェックポイント阻害剤による治療は様々ながんに著効を示し1,2),がん免疫療法をがん治療の第4の柱として加えつつある。CTLA-4やPD-1は,その構造が,免疫グロブリン(immunoglobulin;Ig)スーパーファミリーであるB7やCD28に類似していることから,B7ファミリー分子と呼ばれている。B7ファミリーのリガンドおよび受容体は様々な細胞に発現して,正常のみならず炎症・感染・自己免疫・がんなどの病態形成にかかわり,恒常性や免疫応答を制御する重要な役割を担っている。しかしながら,B7ファミリー分子のなかには,結合し得る相手が同定されていないものや,これら分子がどのように連携して働くのか,あるいは1つの分子で免疫応答の促進と抑制の働きを持つ場合に,そのスイッチがどのように制御されるかなど,まだ解明されていない点が多い。そこで本稿では,これら次世代B7ファミリー分子について紹介したい。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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