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特集 メカノバイオロジー Ⅰ.細胞・組織の力学特性の計測
動く組織の力学特性を測る
著者: 近藤洋平1
所属機関: 1自然科学研究機構生命創成探究センター定量生物学研究グループ
ページ範囲:P.284 - P.289
文献購入ページに移動 血液や骨といった生体組織の力学特性—硬さや粘さ—は,医工学的観点から多くの研究がなされ豊富な知見が得られている。その一方,発生・再生の最中にある未熟でデリケートな組織については同様の計測がむずかしく,その力学特性に関するわれわれの知識はいまだ限られている。例えば,創傷治癒の古典的モデル系である培養上皮細胞シートが固体なのか液体なのかというごく基本的な問いに対して,ようやく結論が得られつつあるという現状である。本稿では筆者らの成果の紹介をとおして,本分野における最近の発展について概観したい。
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