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文献詳細

雑誌文献

生体の科学70巻4号

2019年08月発行

文献概要

実験講座

クローニングフリーCRISPR/Cas9法によるノックインマウス作製術

著者: 井上(上野)由紀子1 森本由起1 井上高良1

所属機関: 1国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第6部

ページ範囲:P.350 - P.356

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 2012年に登場したCRISPR/Cas9ゲノム編集技術は,生命科学・医科学研究に革命をもたらした。著名科学誌はもちろん,テレビや新聞でも“ゲノム編集”という用語を頻繁に目にするようになり,遺伝子疾患治療への応用を期待する声が高まっている。標的とするゲノム配列を自在に操ることができるこの技術をマウス受精卵へ適用することにより,遺伝子ノックアウトのみならず,蛍光タンパク質や組換え酵素などの機能遺伝子カセットを有するノックインマウスの作製も容易になった。近年,国内でノックイン高効率化のために緻密な工夫が重ねられており,マウス受精卵におけるゲノム編集技術の改良は,わが国の研究者が大いに開発貢献している分野であることを本稿で概説したい。

参考文献

. 337:816-821, 2012
.88:119-123, 2016
3)田中光一:ゲノム編集.日本神経科学学会 脳科学辞典,https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%B2%E3%83%8E%E3%83%A0%E7%B7%A8%E9%9B%86
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. 19:25, 2018
. 7:10431, 2016
. 19:318, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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