文献詳細
増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅰ.解剖学・発生学・細胞生物学
文献概要
生物物理学者,井上信也さんは,シンヤスコープ(SSと略記)と呼ばれる偏光顕微鏡を自作し,改良を続け,紡錘体や膜構造など細胞内の複屈折性の構造を生きた状態で観察することに成功し,それらのダイナミクスを明らかにした。各国を遍歴して育ち,研究者となってからも日本国内,米国内の様々な大学・機関で研究教育を行ってきた国際的科学者である。1989年,米国に帰化。2003年に国際生物学賞を受賞1,2)。
参考文献
1)Inoué S:Pathway of a Cell Biologist:Through Yet Another Eye, Springer, 2016
2)井上信也:井上信也自伝「細胞生物物理学者への道」,馬渕一誠,谷 智己,佐瀬一郎訳,青土社,東京,2017
. Suppl 2:315-318, 1952
. 3:831-838, 1957
. 136:1122-1124, 1962
掲載誌情報