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文献詳細

雑誌文献

生体の科学70巻5号

2019年10月発行

文献概要

増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち Ⅰ.解剖学・発生学・細胞生物学

岡田節人(1927-2017)—「研究者には余裕がないとアカンのャ」

著者: 高橋淑子1

所属機関: 1京都大学大学院理学研究科動物学教室

ページ範囲:P.370 - P.371

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 岡田節人(おかだときんど)氏は,個体発生の研究に分子生物学やES細胞をいち早く取り入れることで,細胞の機能をとおして形づくりを理解するという学問体系を打ち立てた。また,自身が発見した細胞の「分化転換」は,現在の幹細胞生物学の基礎を築いた。時代を先取りした強烈な国際感覚により,わが国の発生生物学を一気に国際レベルに押し上げた。岡田節人氏は,真の文化人としての科学者であり,その薫陶を受けた若者の多くは,のちにわが国の学術を牽引している。

参考文献

1)Okada TS:Transdifferentiation. Clarendon Press, Oxford, 1991
. 301:440-442, 1983
. 292:154-156, 1981
. 102:259-269, 1988
. 59:155-158, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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