文献詳細
増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅱ.生化学・遺伝学
文献概要
早石修博士は,トリプトファン代謝研究から出発し,酸素添加反応とそれを触媒する酵素,酸素添加酵素,を発見した。次いで,酸素添加反応の様々な生物学的役割を解明,その一つがトリプトファンからのNAD生合成経路の同定である。更に,NADのADPリボース部分がタンパク質に転移して機能修飾を起こすADPリボシル化反応をジフテリア毒素とポリADPリボースで示した。また,トリプトファン分解の新規酵素インドールアミン酸素添加酵素を発見したほか,プロスタグランジン生合成の酵素基盤を明らかにし,プロスタグランジンD2の睡眠作用を見いだした。
参考文献
. 77:5450-5451, 1955
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掲載誌情報