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文献詳細

雑誌文献

生体の科学70巻5号

2019年10月発行

増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち

Ⅱ.生化学・遺伝学

早石修(1920-2015)—生化学の巨人

著者: 成宮周1

所属機関: 1京都大学医学研究科メディカルイノベーションセンター

ページ範囲:P.400 - P.401

文献概要

 早石修博士は,トリプトファン代謝研究から出発し,酸素添加反応とそれを触媒する酵素,酸素添加酵素,を発見した。次いで,酸素添加反応の様々な生物学的役割を解明,その一つがトリプトファンからのNAD生合成経路の同定である。更に,NADのADPリボース部分がタンパク質に転移して機能修飾を起こすADPリボシル化反応をジフテリア毒素とポリADPリボースで示した。また,トリプトファン分解の新規酵素インドールアミン酸素添加酵素を発見したほか,プロスタグランジン生合成の酵素基盤を明らかにし,プロスタグランジンD2の睡眠作用を見いだした。

参考文献

. 77:5450-5451, 1955
. 238:3369-3377, 1963
. 243:3553-3555, 1968
. 83:6622-6626, 1986
. 80:1735-1737, 1983

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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