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増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち Ⅲ.細菌学・ウイルス学・免疫学
日沼賴夫(1925-2015)—ヒトがんウイルスの探究
著者: 菅村和夫1
所属機関: 1宮城県立がんセンター研究所
ページ範囲:P.420 - P.421
文献購入ページに移動 日沼賴夫博士は,ヒトがんウイルスを生涯の研究テーマとするなかで,成人T細胞白血病の原因ヒトレトロウイルスを発見し,その感染経路の解明と感染防御法の確立に大きく貢献した。また,同ウイルスの起源が縄文人にまで遡り得ることを示し,ウイルス研究から日本人の起源論を展開した。ヒトがんウイルス研究を通じて多くの門下生を育て,わが国の医学ウイルス学の発展に寄与した。
参考文献
. 78:6476-6480, 1981
. 294:770-771, 1981
. 79:2031-2035, 1982
. 73:893-901, 1982
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