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増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち Ⅳ.病理学・腫瘍学
菅野晴夫(1925-2016)—卓越した日本がん研究のリーダー
著者: 北川知行1
所属機関: 1がん研究会癌研究所
ページ範囲:P.428 - P.429
文献購入ページに移動 菅野晴夫博士の“現代医学・生物学の先駆者”としての偉大さは,何を同定した,何を解明した,という視点では語れない。先生は,がんの病理学者として卓越した業績を挙げたのち,新時代におけるがんの分子生物学的研究の重要性をいち早く見抜き,リーダーとして研究環境を整え,人を鼓舞・指導し,数々の歴史に残る成果を上げさせた。先生はしかし発表の際は決して自分の名前を入れさせなかった。いまわれわれに見えるのは,先生を親しく師と仰ぐ無数の研究者の姿である。
参考文献
1)悠々たる大河 菅野晴夫先生—常に先を見ていたがん研究者,「菅野晴夫先生を偲ぶ文集」編集委員会,2018
2)菅野晴夫:吉田富三先生の想い出,吉田富三顕彰会,福島,2016
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