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文献詳細

雑誌文献

生体の科学70巻5号

2019年10月発行

文献概要

増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち Ⅳ.病理学・腫瘍学

鶴尾隆(1943-2008)—がん化学療法の研究

著者: 清宮啓之1

所属機関: 1公益財団法人がん研究会がん化学療法センター分子生物治療研究部

ページ範囲:P.430 - P.431

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 鶴尾隆博士は,抗がん剤多剤耐性の原因となるP-糖タンパク質のヒト遺伝子を単離すると共に,ベラパミルによるP-糖タンパク質の阻害が多剤耐性を克服することを発見した。癌研究会(現・がん研究会)および東京大学を拠点としてがん化学療法の学問体系を整えた一方で,がん分子標的治療研究会(現・日本がん分子標的治療学会)を設立し,文部科学省科研費・がん特定領域研究の代表を務めるなど,わが国のがん研究の振興に大きく寄与した。

参考文献

. 47:2620-2625, 1987
. 41:1967-1972, 1981
. 49:5002-5006, 1989
. 83:7785-7789, 1986
. 25:411-417, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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