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増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち Ⅳ.病理学・腫瘍学
廣橋説雄(1949-2016)—多段階発がんと細胞接着分子異常の分子病理学
著者: 坂元亨宇1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学
ページ範囲:P.436 - P.437
文献購入ページに移動 廣橋説雄博士は,がんの病理形態像と病理組織における分子・遺伝子の異常を詳細に調べることで,がんの発生進展過程や浸潤転移という時間的・空間的な病態を実際のヒトのがんで解析できること,更にはその機序を明らかにできることを示し,分子病理学の確立発展に大きく貢献した。病院と研究所が一体となり診断・研究を行っていた当時の国立がんセンター病理部では,多くの病理医・臨床医が研鑽を積み,その後全国に分子病理学を広めていった。
参考文献
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