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増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち Ⅴ.生理学・薬理学・生物物理学
眞崎知生(1934-)—骨格筋研究から血管研究の創成へ
著者: 沢村達也1
所属機関: 1信州大学医学部分子病態学
ページ範囲:P.446 - P.447
文献購入ページに移動 眞崎知生博士は,筋肉構成タンパク質にアイソフォームが存在し,それが発生過程でスイッチすることを見いだした。そして,血管研究に転じ,内皮細胞由来の強力な生理活性ペプチドであるエンドセリンを発見。その研究を通じて,同じく内皮細胞から発見されたガス状生理活性物質である一酸化窒素の研究と共に,“血管”の認識を単なる血液輸送器官から内分泌組織へと変貌させた。更にエンドセリン拮抗薬は肺高血圧症治療薬として利用され,研究成果は,血管内皮細胞の生理・病理的機能解明から臨床応用まで広く寄与した。
参考文献
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