文献詳細
増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅵ.神経科学
文献概要
わが国の脳科学の産みの親である伊藤正男博士は,小脳研究の第一人者であった。博士は半世紀前に小脳の出力が抑制性であることを発見し,眼球反射を用いて欧米の数理工学者が提唱した小脳学習モデルを検証し,学習の原因となる小脳皮質のシナプス伝達可塑性を発見した。更に博士は小脳学習が認知機能に関与することを指摘した。
参考文献
. 20:515-516, 1964
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掲載誌情報