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文献詳細

雑誌文献

生体の科学70巻5号

2019年10月発行

増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち

Ⅵ.神経科学

冨田恒男(1908-1991)—錐体視細胞の細胞内記録による三色説の生理学的確立

著者: 金子章道1

所属機関: 1慶應義塾大学

ページ範囲:P.462 - P.463

文献概要

 冨田教授が網膜の研究に取り組み始めたころ(1960年代初頭)には,網膜の視細胞が光に対してどのように反応するのかは未知の分野であった。また,色覚に関しても心理学的な研究から,Young-Helmholtzの三色説とHeringの反対色説が対立し未解決の時代であった。冨田教授と弟子たちは微小電極法を駆使して魚類網膜の視細胞からの細胞内記録に成功し,錐体視細胞の分光応答を解析することによって分光感度の異なる3種類の錐体の存在を生理学的に証明し,三色説を確立させた。

参考文献

. 30:559-566, 1965
. 7:847-851, 1967
. 7:519-531, 1967
. 313:310-313, 1985
. 178:14-32, 1965

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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