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特集 科学と芸術の接点
動物装飾から考える芸術の起源
著者: 岡ノ谷一夫1
所属機関: 1東京大学総合文化研究科広域科学専攻生命環境科学系
ページ範囲:P.541 - P.545
文献購入ページに移動 動物のダンスや歌などの行動,体の彩色や形態などの形質には,人間に芸術的感興を引き起こすものがしばしばみられる。これらをもってして,“自然の芸術”と表現される場合もある。だが,これらは動物にとっての生存や生殖の戦略であり,芸術ではない。これらを芸術と感じるのは人間の感性である。では人間は,なぜそのような感性を持つに至ったのか。本稿では,“自然の芸術”の考察から“人間の芸術”の起源に迫れるかを考える。その過程で,“自然の芸術”と“人間の芸術”に共通する原理が浮かび上がるであろう。
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掲載誌情報