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特集 睡眠の制御と機能
睡眠の進化—線虫に注目して
著者: 河野泰三1 林悠1
所属機関: 1筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構
ページ範囲:P.23 - P.26
文献購入ページに移動 睡眠中に捕食者に襲われる危険性や,エサを採る行動ができないなどの不利な点があるにもかかわらず動物は眠る。これは,睡眠には淘汰圧に耐え得る重要な機能があることを示しているが,その根源的機能について結論は出ていない。ここでは,近年活発に行われている,遺伝学的手法が容易なモデル生物を用いて睡眠の役割を探る動きについて,なかでも比較的単純な神経系を持つ線虫を取り上げ,線虫が持つ幾つかの睡眠様式とこれまでの研究について概観する。更に様々な動物種の睡眠や,睡眠制御のモデルなどに触れ,そこから推測できる睡眠の起源について,生物活動の時間的変化の制御現象に視野を広げて考えてみる。
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