文献詳細
特集 睡眠の制御と機能
海馬における睡眠中の神経活動とシナプス可塑性
著者: 藤澤茂義1
所属機関: 1理化学研究所脳神経科学研究センター時空間認知神経生理学研究チーム
ページ範囲:P.36 - P.39
文献概要
このように,海馬ネットワークは大きく分けて2種類の全く異なる周波数帯域の活動パターンを持つため,それぞれの活動状態によって異なった情報処理がなされているのではないかと考えられてきた(海馬2ステージモデル)3)。本稿では,この安静時や睡眠時に特徴的なリップル波の活動が,記憶の形成や固定化においてどのような役割を果たしているかについて考察していきたい。
参考文献
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