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連載講座 生命科学を拓く新しい実験動物モデル−20
キンギョの多様な表現型と全ゲノム重複—疾患モデル動物としての展開
著者: 大森義裕1
所属機関: 1長浜バイオ大学大学院バイオサイエンス研究科
ページ範囲:P.68 - P.73
文献購入ページに移動 キンギョは約1000年の育種の歴史のなかで多くの変異体が見いだされてきた。しかし,そのゲノム情報をベースとした包括的な研究は全ゲノム重複という壁に阻まれ,これまで実現されなかった。最近,筆者らはキンギョの全ゲノム配列を報告し,このことにより,変異体の原因遺伝子同定への道が開けた1)。キンギョにはヒト疾患に類似する表現型が見いだされており,進化や発生など基礎生物学的な研究だけでなく基礎医学的な研究にも貢献することが期待される。
参考文献
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