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特集 ビッグデータ時代のゲノム医学 Ⅳ.骨・関節疾患のゲノム医学
変形性膝関節症の全ゲノム相関解析
著者: 多久和紘志1 伊藤修司12 池川志郎2 内尾祐司1
所属機関: 1島根大学医学部整形外科学教室 2理化学研究所生命医科学研究センター骨関節疾患研究チーム
ページ範囲:P.147 - P.151
文献購入ページに移動遺伝的要因を規定している疾患感受性遺伝子の探索には,主に相関解析という手法が用いられている。相関解析には2つの方法がある。1つは既知の遺伝子を候補として解析する候補遺伝子解析,もう1つはゲノム上の一塩基多型(single nucleotide polymorphism;SNP)を利用して全ゲノムを網羅的に解析する全ゲノム相関解析(genome-wide association study;GWAS)である。GWASは2002年に世界で初めて行われ2),現在までに多数の多因子遺伝病の疾患感受性遺伝子の同定に貢献してきた。KOAに関してもValdesら3),Nakajimaら4)の研究を嚆矢としてGWASの報告が続いている(表)。
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