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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻3号

2020年06月発行

文献概要

特集 スポーツ科学—2020オリンピック・パラリンピックによせて

国際級トップスプリンターのバイオメカニクス的分析とチームへのサポートについて

著者: 松尾彰文1 広川龍太郎2

所属機関: 1鹿屋体育大学 2東海大学

ページ範囲:P.187 - P.192

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 日本陸上競技連盟(陸連)では,1991年東京の世界陸上競技選手権大会以降,国内外で開催されてきた主要な国際大会や日本選手権,国体などでバイオメカニクスデータを収集し,報告している1)。これは,トップアスリートが競い合う大会でのデータは,競技力向上のための貴重な資料となるということで行われてきている2)。なかでも100mは10秒ほどのスピードを競う競技である。この短時間にどのようなことが起こっているのかを客観的に知ることは,技術の向上,トレーニングやレースの戦略構築のように競技力向上へ直接的に資するものだけではなく,観戦する場合にも興味深いものとなるであろう。また,100mの選手は4×100mリレーにも出場することが多いため,リレーについても同様のことがいえるであろう。そこで,本稿では,これまでの陸連科学委員会活動から,2020年東京五輪で躍進が期待されている男子100mレース分析と4×100mリレーチームへのサポート活動を幾つか紹介していくことにする。

参考文献

.14:220-223, 2018
2)小林寛道:歴史的なバイオメカニクス研究成果を得て.陸上競技連盟強化本部バイオメカニクス研究班編:世界一流陸上競技者の技術,ベースボール・マガジン社,東京,pp6-7,1994
.12:74-83, 2016
.6:56-62, 2010
5)阿江通良,鈴木美佐緒,宮西智久 他:世界一流スプリンターの100mレースパターンの分析,男子を中心に.陸上競技連盟強化本部バイオメカニクス研究班編:世界一流陸上競技者の技術,ベースボール・マガジン社,東京,pp14-28,1994
.10:64-74, 2014
7)土江寛裕:陸上競技入門ブック 短距離・リレー,ベースボール・マガジン社,東京,2011
.5:67-70, 2009
.9:61-65, 2013
.12:104-110, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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