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特集 スポーツ科学—2020オリンピック・パラリンピックによせて
文献概要
競泳は,水泳のオリンピック競技(競泳,飛込,水球,アーティスティックスイミング,マラソンスイミング)の一つであり,一定の距離を定められた泳法で泳ぎ,そのタイムを競う競技である。競技会の種目としては,自由形,背泳ぎ,平泳ぎ,バタフライの4泳法と,この4泳法を順番に泳ぐ個人メドレーがある。また,最も短い50mから最も長い1,500mまでの複数の距離の種目がある。水泳は,パラリンピックの競技としても行われており,健常者のFINA(国際水泳連盟,Fédération Internationale de Natation)ルールに準拠したWPS(世界パラ水泳連盟,World Para Swimming)ルールが適用される。障がい者水泳では,多様な障がいがパフォーマンスに及ぼす影響を最小限にするため,障がいの種類(身体機能障がい,視覚障がい,知的障がい)とその程度によって決められる幾つかのクラスに分かれて競技が実施されている。
競泳のパフォーマンスは,生理学的,バイオメカニクス的,心理学的な要因によって決定される。競技において成功するためには,トレーニングによってこれらを競技に最適な形に高めていかなければならない。これまで,競泳の各種パフォーマンスに関する研究は数多く行われている。更に,選手のパフォーマンス向上を目的とした競技現場におけるスポーツ科学的な支援が世界各国で行われている。日本でも,オリンピックやパラリンピックでの選手の活躍を後押しするべく,年間を通して競技現場でスポーツ科学的な支援を実施する体制がとられている。本稿では,競泳の競技現場で行われているパフォーマンス評価方法を紹介すると共に,競泳のパフォーマンスに関連するバイオメカニクス的研究の動向について概説する。
競泳のパフォーマンスは,生理学的,バイオメカニクス的,心理学的な要因によって決定される。競技において成功するためには,トレーニングによってこれらを競技に最適な形に高めていかなければならない。これまで,競泳の各種パフォーマンスに関する研究は数多く行われている。更に,選手のパフォーマンス向上を目的とした競技現場におけるスポーツ科学的な支援が世界各国で行われている。日本でも,オリンピックやパラリンピックでの選手の活躍を後押しするべく,年間を通して競技現場でスポーツ科学的な支援を実施する体制がとられている。本稿では,競泳の競技現場で行われているパフォーマンス評価方法を紹介すると共に,競泳のパフォーマンスに関連するバイオメカニクス的研究の動向について概説する。
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