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文献概要
特集 スポーツ科学—2020オリンピック・パラリンピックによせて
競技力向上のための栄養サポート
著者: 鈴木志保子1
所属機関: 1神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科
ページ範囲:P.237 - P.242
文献購入ページに移動 日本では,1960年に鈴木慎次郎先生を中心に「スポーツ栄養に関する研究」のタイトルで国立栄養研究所研究報告がなされている。その後,約20年間は,“スポーツ栄養”が多く使われることはなく,1980年代に“スポーツ栄養”がタイトルに含まれる書籍が発刊されるようになった。このころから“スポーツ栄養”という言葉が一般的に使われるようになったと考える。
日本において競技力向上のためにスポーツ栄養学が活用され始めた時期は,1990年代からである。当初,スポーツ栄養の活用は,特定の栄養素を多く摂取することとして受け止められ,サプリメントの摂取を中心に導入された。スポーツ現場から食事を考えずにサプリメントの摂取だけで競技力向上につながるのかとの疑問の声が上がり,スポーツ栄養に興味を持つ管理栄養士が2004年に日本スポーツ栄養研究会(現 特定非営利活動法人日本スポーツ栄養学会)を立ち上げ,スポーツ栄養に関する情報を発信すると共に,全国的な研修会や会議を重ね,スポーツ栄養に特化した専門性の高い管理栄養士を養成するための公認スポーツ栄養士の認定制度の創設を行った。公認スポーツ栄養士の認定制度の確立が,スポーツ現場における栄養サポートの充実の始まりと考えることができる。
日本において競技力向上のためにスポーツ栄養学が活用され始めた時期は,1990年代からである。当初,スポーツ栄養の活用は,特定の栄養素を多く摂取することとして受け止められ,サプリメントの摂取を中心に導入された。スポーツ現場から食事を考えずにサプリメントの摂取だけで競技力向上につながるのかとの疑問の声が上がり,スポーツ栄養に興味を持つ管理栄養士が2004年に日本スポーツ栄養研究会(現 特定非営利活動法人日本スポーツ栄養学会)を立ち上げ,スポーツ栄養に関する情報を発信すると共に,全国的な研修会や会議を重ね,スポーツ栄養に特化した専門性の高い管理栄養士を養成するための公認スポーツ栄養士の認定制度の創設を行った。公認スポーツ栄養士の認定制度の確立が,スポーツ現場における栄養サポートの充実の始まりと考えることができる。
参考文献
1)鈴木志保子:スポーツ栄養マネジメント.健康づくりと競技力向上のためのスポーツ栄養マネジメント,pp12-59.日本医療企画,東京,2011
2)運動所要量・運動指針の策定検討会:健康づくりのための運動基準2006〜身体活動・運動・体力〜報告書,厚生労働省,2006
3)松田 朗:平成8年度厚生省老人保健事業推進等補助金研究「高齢者の栄養管理サービスに関する研究」報告書,1997
.52:4-8, 2009
.70:275-282, 2012
.34:622-630, 2017
7)鈴木志保子:理論と実践 スポーツ栄養学,pp156-162.日本文芸社,東京,2018
8)サプリメント認証枠組み検証有識者会議(日本アンチ・ドーピング機構設置):スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン,2019
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