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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻3号

2020年06月発行

文献概要

特集 スポーツ科学—2020オリンピック・パラリンピックによせて

トップアスリートの心理サポート

著者: 立谷泰久12

所属機関: 1日本スポーツ振興センター 2国立スポーツ科学センター

ページ範囲:P.249 - P.254

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 国立スポーツ科学センター(Japan Institute of Sports Sciences;JISS)は,“トップアスリートの国際競技力向上のための研究とサポートを行う機関”として,2001年10月に開所した。JISSは開所以来,冬季オリンピック5回(2002年ソルトレイクシティ,2006年トリノ,2010年バンクーバー,2014年ソチ,2018年平昌),夏季オリンピック4回(2004年アテネ,2008年北京,2012年ロンドン,2016年リオデジャネイロ)を迎え,現在は2020年東京大会に向かっている。JISSはこれまで,スポーツ医学・科学・情報の研究とサポートを行い,トップアスリートの国際競技力の向上に貢献している。筆者が所属するJISS・心理グループも,競技力向上のための研究とサポートを日々活発に行っている。本稿では,最初に“トップアスリートのこころ”について述べ,その後JISSの心理サポート,そして筆者らが行った2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けての研究,そしてその後の支援について述べる。

参考文献

1)鈴木 壯:Ⅶ 競技心理1 競技スポーツ・アスリートの心性.よくわかるスポーツ心理学,中込四郎,伊藤豊彦,山本裕二(編著):pp126-127.ミネルヴァ書房,東京,2012
2)中込四郎:3.心理サポートにおける二つの側面ならびに水準.臨床スポーツ心理学 アスリートのメンタルサポート,pp7-11.道和書院,東京,2013
. 18:255-261, 2015
4)立谷泰久,村上貴聡,平木貴子,荒井弘和:トップアスリートにおける心理的競技能力の特徴について—インタビュー調査による検討—,日本体育学会第65回大会予稿集,p155,2014
5)国立スポーツ科学センター:国立スポーツ科学センター年報2018,2019
. 4:79-93, 2019
. 3:1-13, 2018
8)青山一郎:栄光と孤独の彼方へ—円谷幸吉物語,ベースボールマガジン社,東京,1980

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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