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特集 細胞機能の構造生物学 Ⅰ.細胞骨格の構造生物学
トロポミオシンは筋収縮の緩いスイッチなのか?
著者: 小田賢幸1
所属機関: 1山梨大学大学院総合研究部医学域解剖学講座構造生物学教室
ページ範囲:P.292 - P.297
文献購入ページに移動 筋肉はミオシンモーターがアクチンを滑らせることにより収縮するが,そのオンオフをカルシウムイオン依存的に制御しているのがトロポニンとトロポミオシンである。この機構の詳細は既に前稿(286頁)で藤井高志先生が詳しく説明されているため,本稿では既報において書ききれなかったトロポミオシンの構造的性質について,議論してみたい。筆者はこれまで繊毛を中心とした微小管の研究をしていたため,本研究で初めてアクチンに触れることになった。微小管研究者からすると,非常に不可思議なアクチンとトロポミオシンの関係について,新参者の視点から考察する。
参考文献
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