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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻4号

2020年08月発行

文献概要

特集 細胞機能の構造生物学 Ⅱ.細胞膜

ミトコンドリアへのタンパク質搬入ゲート TOM複合体の構造解析からわかってきたこと

著者: 荒磯裕平1

所属機関: 1金沢大学医薬保健研究域保健学系病態検査学講座

ページ範囲:P.321 - P.326

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 TOM(translocase of the outer mitochondrial membrane)複合体はミトコンドリア外膜に存在する膜透過装置で,サイトゾルで合成されたミトコンドリアタンパク質の約99%がTOM複合体を通ってミトコンドリアへ取り込まれる。TOM複合体の立体構造は20年以上にもわたって不明であったが,近年,筆者らはクライオ電子顕微鏡解析によってTOM複合体の精密構造を決定することに成功した。本稿では,立体構造解析によって明らかになったTOM複合体の機能について,最新の知見を紹介する。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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