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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻4号

2020年08月発行

文献概要

特集 細胞機能の構造生物学 Ⅲ.細胞分裂・核の構造細胞生物学

ヌクレオソームによるクロマチンの構造多様性

著者: 藤田理紗1 胡桃坂仁志1

所属機関: 1東京大学定量生命科学研究所

ページ範囲:P.343 - P.347

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 真核生物のゲノムDNAは,秩序立った階層的な高次構造体であるクロマチン構造を形成して細胞核内に収納されている。転写,複製,損傷修復といったゲノムDNAの機能発現の際には,クロマチンの凝縮や弛緩によるダイナミックな構造変化によって,それらの関連因子とDNAとの相互作用が制御されている。近年のクライオ電子顕微鏡の著しい技術向上により,クロマチン制御機構に関する構造生物学的知見が多数報告されている。本稿では,クロマチンの基盤ユニットであるヌクレオソームと複数のヌクレオソームがつながったオリゴヌクレオソームの構造から示されるクロマチン構造のダイナミクスについて紹介する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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