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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻4号

2020年08月発行

文献概要

解説

造血幹細胞がつくられる新たなしくみ

著者: 福原茂朋1 盧承湜1 小栗エリ1 山本清威1 石井智裕1

所属機関: 1日本医科大学先端医学研究所病態解析学部門

ページ範囲:P.359 - P.363

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 生涯にわたって血球細胞を産生する造血幹細胞は,背側大動脈の腹側に位置する血管内皮細胞からつくられる。これら造血能を有する内皮細胞を造血性内皮細胞といい,造血内皮細胞が血管壁から剝離し造血幹細胞へ生まれ変わる現象を内皮造血転換という。造血性内皮細胞と血管内皮細胞は共に中胚葉に由来し,共通の起源を持つと考えられているが,これら細胞の発生メカニズムについては不明な点が多く残されている。本稿では,造血系の発生プロセスについて概説すると共に,造血性内皮細胞の運命決定機構について筆者らの知見を含め紹介する。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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