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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻5号

2020年10月発行

文献概要

増大特集 難病研究の進歩 Ⅰ.神経・筋

脊髄性筋萎縮症

著者: 齋藤加代子1

所属機関: 1東京女子医科大学遺伝子医療センターゲノム診療科

ページ範囲:P.380 - P.381

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 脊髄性筋萎縮症の患者において,機能性の全長SMNタンパク質はSMN2遺伝子が産生するわずかなものだけである。新たな治療として,エクソンインクルージョンを機序とする核酸医薬品ヌシネルセン(スピンラザ®)が製造販売承認を取得した。治療に加えて発症予防の可能性が広がり,大きなブレークスルーとなった。2020年5月には,米国に続きわが国でも国際共同治験の成果により,AAV9ベクターによるSMN遺伝子(ゾルゲンスマ®)の静脈内投与が保険収載された。更に,低分子医薬品リスディプラムの国際共同治験が進行している。症状固定前,更には発症前の投与により症状の発現を抑え,軽減化,無症状化することが可能となった。

参考文献

. 86:801-802, 2019
. 80:155-165, 1995
. 377:1723-1732, 2017
. 378:625-635, 2018
. 377:1713-1722, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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