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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻5号

2020年10月発行

増大特集 難病研究の進歩

Ⅰ.神経・筋

神経有棘赤血球症

著者: 中村雅之1 佐野輝2

所属機関: 1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科精神機能病学分野 2鹿児島大学

ページ範囲:P.392 - P.393

文献概要

 神経有棘赤血球症は,神経症状と有棘赤血球症を併せ持つ病態に対して包括的に使用される用語である。神経有棘赤血球症は臨床的な神経症候において,舞踏運動などのいわゆるmovement disorderを呈する群と呈さない2群に大別される。Movement disorderが現れる中核群の多くは,有棘赤血球舞踏病(ChAc)とMcLeod症候群(MLS)で占められ,いずれも尾状核や被殻など大脳基底核の神経変性を生じ,舞踏運動などの不随意運動を呈する。本稿では,主に神経有棘赤血球症のなかでも中核群の代表疾患であるChAcとMLSについて概説する。

参考文献

. 28:121-122, 2001
. 5:e332, 2019
. 77:869-880, 1994
. 5:e328, 2019
5)佐野 輝,中村雅之,新井 薫 他:神経有棘赤血球症 診療の手引き,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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