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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻5号

2020年10月発行

文献概要

増大特集 難病研究の進歩 Ⅰ.神経・筋

進行性多巣性白質脳症

著者: 中道一生1 西條政幸1

所属機関: 1国立感染症研究所ウイルス第一部

ページ範囲:P.420 - P.421

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 進行性多巣性白質脳症(PML)は,ポリオーマウイルス科のJCウイルス(JCV)に起因する中枢神経脱髄疾患である。多くのヒトは,アーキタイプ(原型)と呼ばれるJCVに無症候性に感染し,体内で持続感染および潜伏感染が成立する。しかし,T細胞系の免疫能の低下を背景としてJCVが再活性化し,大脳白質などのオリゴデンドロサイトでプロトタイプ(変異型)JCVが増殖することでPMLを生じる。本稿ではPMLの概要,原因,病態および創薬について概説する。

参考文献

1)厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業 プリオン病及び遅発性ウイルス感染症に関する調査研究班:進行性多巣性白質脳症(progressive multifocal leukoencephalopathy:PML)診療ガイドライン 2020,http://prion.umin.jp/guideline/guideline_PML_2020.pdf
.25:133-138, 2020
. 17:467-480, 2018
. 13:e0199171, 2018
. 380:1597-1605, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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