文献詳細
増大特集 難病研究の進歩
Ⅰ.神経・筋
文献概要
脊髄空洞症は脊髄内部に脳脊髄液貯留空洞を伴う疾患で,いわゆるジャケット型の感覚障害や錐体路徴候,自律神経徴候,下位脳神経症状などを伴う疾患である。キアリ奇形などの後頭蓋窩頸椎移行部の奇形を伴うことが多い。外科治療法が確立しており,大後頭孔減圧術や硬膜外層剝離術などが実施され有効であるが,一部の症例では難治性に経過する。これらの事実から後頭蓋窩頸椎移行部の髄液循環異常が発症に関与することは明らかであるが,その詳細についてはまだ解明されていない。
参考文献
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掲載誌情報