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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻5号

2020年10月発行

文献概要

増大特集 難病研究の進歩 Ⅰ.神経・筋

脊髄空洞症

著者: 矢部一郎1

所属機関: 1北海道大学医学研究院神経病態学講座神経内科学

ページ範囲:P.424 - P.425

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 脊髄空洞症は脊髄内部に脳脊髄液貯留空洞を伴う疾患で,いわゆるジャケット型の感覚障害や錐体路徴候,自律神経徴候,下位脳神経症状などを伴う疾患である。キアリ奇形などの後頭蓋窩頸椎移行部の奇形を伴うことが多い。外科治療法が確立しており,大後頭孔減圧術や硬膜外層剝離術などが実施され有効であるが,一部の症例では難治性に経過する。これらの事実から後頭蓋窩頸椎移行部の髄液循環異常が発症に関与することは明らかであるが,その詳細についてはまだ解明されていない。

参考文献

. 313:147-152, 2012
. 18:588-592, 2013
. 63:969-977, 2011
. 74:344-347, 2003
. 27:1599-1610, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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