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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻5号

2020年10月発行

文献概要

増大特集 難病研究の進歩 Ⅱ.消化器

原発性硬化性胆管炎

著者: 中本伸宏1 金井隆典1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科学(消化器)

ページ範囲:P.430 - P.431

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 原発性硬化性胆管炎(PSC)は高率に炎症性腸疾患を合併することを臨床的特徴とする。PSCは遺伝因子,免疫学的因子,環境因子など複合的な要因が病態の形成に寄与する多因子疾患と考えられているが,近年その要因の一つとして腸内細菌叢の関与が注目されている。腸内細菌の解析技術の進歩により,PSCに特徴的な腸内細菌叢の特徴が明らかになりつつあるが,特定の腸内細菌が腸管外臓器である肝臓,胆道の病態に寄与する根幹的な機序は解明されていない。本稿において,免疫難病の一つであるPSCと腸内細菌の関連について,筆者らのグループの最近の知見と今後の治療応用の可能性を概説する。

参考文献

. 66:611-619, 2017
. 65:1681-1689, 2016
. 37:604-612, 2013
. 4:492-503, 2019
. 73:94-101, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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