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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻5号

2020年10月発行

文献概要

増大特集 難病研究の進歩 Ⅱ.消化器

自己免疫性肝炎

著者: 大平弘正1 阿部和道1 高橋敦史1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部消化器内科学講座

ページ範囲:P.432 - P.433

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 自己免疫性肝炎(AIH)では,遺伝的素因に発症トリガーとなる環境因子,肝細胞に対する自己反応性T細胞の活性化,制御性T細胞,Th17細胞,サイトカイン・ケモカインを含む免疫異常が病態形成に重要である。最近では腸内細菌の関与も示唆されている。治療においては,アザチオプリンが保険適用となったが,海外ではセカンドラインとしてミコフェノール酸モフェチルが用いられている。AIHにおける新たな治療薬の開発も待たれるところである。

参考文献

. 140:1322-1333, 2011
. 5:777, 2016
. 3:670-684, 2019
. 69:569-577, 2020
. 16:280-285, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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