文献詳細
増大特集 難病研究の進歩
Ⅱ.消化器
文献概要
自己免疫性肝炎(AIH)では,遺伝的素因に発症トリガーとなる環境因子,肝細胞に対する自己反応性T細胞の活性化,制御性T細胞,Th17細胞,サイトカイン・ケモカインを含む免疫異常が病態形成に重要である。最近では腸内細菌の関与も示唆されている。治療においては,アザチオプリンが保険適用となったが,海外ではセカンドラインとしてミコフェノール酸モフェチルが用いられている。AIHにおける新たな治療薬の開発も待たれるところである。
参考文献
. 140:1322-1333, 2011
. 5:777, 2016
. 3:670-684, 2019
. 69:569-577, 2020
. 16:280-285, 2016
掲載誌情報