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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻5号

2020年10月発行

文献概要

増大特集 難病研究の進歩 Ⅴ.呼吸器

先天性中枢性低換気症候群

著者: 佐々木綾子1 早坂清12

所属機関: 1山形大学医学部小児科学講座 2医療法人みゆき会病院

ページ範囲:P.454 - P.455

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 先天性中枢性低換気症候群は,neurocristopathyの一つで,呼吸中枢の障害と自律神経障害を特徴とし,典型例では新生児期から睡眠時に低換気を呈する。Hirschsprung病や神経堤細胞由来腫瘍なども合併する。病因はPHOX2B遺伝子変異で,約90%にポリアラニン伸長変異を,約10%には非ポリアラニン伸長変異を認める。ポリアラニン伸長変異の約75%がde novoの変異であり,約25%がモザイクや無症状の親からの遺伝である。治療は呼吸管理で,早期の診断・治療が重要である。

参考文献

. 60:473-477, 2015
. 52:921-925, 2007
. 89:505-513, 2011
. 181:626-644, 2010
. 171:171-174, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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