文献詳細
増大特集 難病研究の進歩
Ⅵ.血液
文献概要
PNH溶血の治療薬としてエクリズマブが開発され,顕著な溶血抑制効果と血栓予防効果が示された。リサイクル抗体の技術により,投与間隔の延長が可能となり利便性が向上した。少量の自己皮下投与が可能なリサイクル抗体も開発段階にある。治療後の血管外溶血による貧血を克服するためには,上位補体経路(C3など)を標的とした薬剤が有効と考えられるが,安全性の検証が必須である。これらのなかには経口薬の開発が可能なものもある。
参考文献
. 106:3699-3709, 2005
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掲載誌情報