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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻5号

2020年10月発行

文献概要

増大特集 難病研究の進歩 Ⅵ.血液

特発性血小板減少性紫斑病

著者: 冨山佳昭1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院輸血部

ページ範囲:P.460 - P.461

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 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の病態解析と治療はこの10年で大きく進歩した。ITPの病態として,その血小板自己抗原が同定され,血小板減少機序としては必須要件である血小板破壊亢進に加え,同時に血小板造血も障害されていることが示された。慢性ITPの治療目標は,重篤な出血を予防し得る血小板数(3万/μL)を維持することである。血小板数を正常化するための過剰な薬剤(特に副腎皮質ステロイド)の長期投与は,患者quality of lifeを低下させるため,避けるべきである。

参考文献

.52:627-632, 2011
. 3:3780-3817, 2019
. 101:369-375, 2015
.60:877-896, 2019
. 4:1648-1655, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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