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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻5号

2020年10月発行

文献概要

増大特集 難病研究の進歩 Ⅶ.代謝・免疫

原発性抗リン脂質抗体症候群

著者: 竹山脩平1 藤枝雄一郎2 渥美達也2

所属機関: 1北海道大学大学院医学院免疫・代謝内科学教室 2北海道大学大学院医学院・医学研究院免疫・代謝内科学教室

ページ範囲:P.470 - P.471

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 抗リン脂質抗体症候群は,抗リン脂質抗体に関連した自己免疫性血栓症および妊娠合併症である。抗リン脂質抗体は,凝固・線溶系への影響,補体の活性化,細胞シグナルへの影響を通じて血栓形成に関与すると考えられている。近年,リンパ球サブセット,HLA classⅡとの関連などが病態生理における新しい知見として報告されている。現時点では,血栓症予防のため抗血栓療法が行われているが,抗体価を下げる免疫学的な治療も模索されている。

参考文献

. 28:409-416, 2018
. 68:1030-1035, 2009
. 17:1134-1143, 2019
. 158:367-372, 2015
. 15:73-81, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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