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文献概要
増大特集 難病研究の進歩 Ⅹ.皮膚
天疱瘡
著者: 山上淳1 天谷雅行1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.512 - P.513
文献購入ページに移動 天疱瘡は,表皮細胞間接着において重要な役割を持つデスモグレイン(Dsg3およびDsg1)に対する自己抗体によって,皮膚・粘膜に水疱を生じる自己免疫疾患である。抗Dsg3抗体を持続的に産生し,天疱瘡の病理を再現できるモデルマウスが病態解析に活用されている。これまで,天疱瘡の治療はステロイドが中心であったが,今後は自己抗体産生を担うB細胞を標的とした治療法が期待される。
参考文献
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