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増大特集 難病研究の進歩 Ⅹ.皮膚
膿疱性乾癬(汎発型)
著者: 多田弥生1
所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科学講座
ページ範囲:P.516 - P.517
文献購入ページに移動 膿疱性乾癬(汎発型)(GPP)は厚生労働省の指定する指定難病である。臨床的に灼熱感を伴う紅斑と無菌生膿疱の皮疹を認め,発熱,全身倦怠感などの全身症状を伴う。再発を繰り返す特徴があり,関節炎を伴うこともある。病理組織学的には,Kogoj海綿状膿疱を特徴とする好中球性角層下膿疱を認める。尋常性乾癬が先行しないGPPの大半はこのIL36RN 遺伝子変異があり,IL-36受容体抗体がGPPに有効性を示していることから,近年IL-36の病態における重要性が示唆されている。
参考文献
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